【9月27日 AFP】朝鮮戦争などで生き別れた離散家族の再会事業が約2年ぶりに始まったが、同行している韓国・大韓赤十字社の柳宗夏(Yoo Chong-Ha)総裁は27日、北朝鮮側が再会事業と引き替えに大規模な食糧支援などを暗に求めてきたと明かした。

 同総裁によると、再会事業が行われている北朝鮮の景勝地・金剛山(Mount Kumgang)で前日、朝鮮赤十字会中央委員会の張在彦(Jang Jae-On)委員長と会見した際、委員長から「再会事業はわが国の特別寛大なはからいによるもの。韓国にも同様の好意を示してほしい」と伝えられた。

 張委員長は具体的に述べなかったが、「好意」とはコメや肥料支援を指しているだろうと柳総裁は述べ「高齢者や子どものための医療支援や、北の赤十字病院に対する支援など、赤十字レベルでできることはなんでもするが、(大規模なコメや肥料など)巨額の税金を使うこととなると(韓国)政府の決定による」と語った。

 リベラル路線の前政権時、韓国は北朝鮮に対し年間数十万トンのコメや肥料の支援を行っていたが、保守派の李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)になって以来、韓国政府はそうした大規模な支援を北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の進展と結びつけるようになり、これに北朝鮮側が憤りを示してきた。(c)AFP