【9月24日 AFP】国連総会(UN General Assembly)で23日、イランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領がイスラエルを強く批判する一般討論演説を行い、反発したフランスや米国の代表団が議場を退席した。

 アフマディネジャド大統領は、イスラエルを国名ではなく「シオニスト体制」と呼び、「パレスチナにおける非人道的政策」を非難。「新たな形の奴隷制を創設し、人種差別的な野望を達成するために、欧米諸国を含め、他国の評判を落とすこと」を目指しているなどと述べた。

 欧州国連外交筋によると、この演説を受け、米、豪、英、仏、独、伊、アルゼンチン、コスタリカ、デンマーク、ハンガリー、ニュージーランドの代表団が一斉に退席した。イスラエルは先に演説のボイコットを呼びかけており、最初から出席していなかった。

 フランスの外交官はAFPに対し、演説は「受け入れがたい」もので、欧州外交団は演説の中にそうした部分があった場合は一斉に退席することを事前に協議していたことを明らかにした。(c)AFP