【9月18日 AFP】鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相の新政府は18日、前政権下で編成された2009年度補正予算の一部執行停止を決めた。予算の無駄遣いを排除しながら、景気回復を目指すという。

 閣議後の記者会見で、平野博文(Hirofumi Hirano)官房長官は、鳩山首相が総額13兆9000億円の補正予算に絡むすべての事業を見直し、結果を10月2日までに報告するよう全閣僚に指示したと明らかにした。

 予算の執行停止による経済への影響について、菅直人(Naoto Kan)副総理兼国家戦略担当相は「財政出動を止めてしまうという表現は間違いで、財政出動の中身を見直すということだ」と述べた。また、「雇用情勢は一層悪化しており、警戒を緩める状況にない」と話、景気に対するしっかりとした対応が必要との認識を示した。(c)AFP