【9月16日 AFP】マイケル・マレン(Michael Mullen)米統合参謀本部議長は15日、上院軍事委員会(Armed Services Committee)の公聴会で証言し、アフガニスタン政府に対する国民の信頼の欠如が、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)との戦闘が続く同国における米国の目標達成を大きく脅かしていると警告した。

 マレン議長は、アフガン政府の統治能力不足はタリバンと同じ程度の脅威をもたらしていると述べ、アフガン政府のあらゆるレベルで正統性が欠けていることが、米同時多発テロ後、米主導で政権の座から引きずり下ろされたタリバンが、最近勢力を回復している主な要因だと指摘した。

 さらに、タリバンとの戦いに勝利するため、米国と北大西洋条約機構(NATO)は数千人を追加派兵する必要が出てくるだろうとの見方を示した。この点について米議会では意見が激しく対立している。

 マレン議長は、アフガン駐留米軍のスタンリー・マクリスタル(Stanley McChrystal)司令官が数週間のうちに増派について正式要請する見通しを示したが、その規模については分からないと述べた。(c)AFP/Olivier Knox