【9月9日 AFP】「フェースブック(Facebook)へ投稿した内容で、将来困ったことになるかもしれないよ」――バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は8日、ネットに常時接続し、フェースブックなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に投稿する若者に対し、ネット上で慎重に発言するよう忠告した。

 オバマ氏の発言は、米国の雇用者が求職者の過去のSNS情報を検索しているとの報道を受けたもの。

 バージニア(Virginia)州アーリントン(Arlington)の学校で開かれた学生との会合でオバマ氏は、「特に若い頃には間違いもするし、馬鹿なこともする」と述べた上で、「フェースブックに投稿する内容については慎重になってほしい。ユーチューブ時代となった今、君たちがとった行動は、将来いつか引っ張り出されてくることになるのだから」と語った。

 オバマ氏の助言は、自らの経験に基づいている。オバマ氏は、現代の政治キャンペーンの犠牲者として、幾度となく即興の発言を引っ張り出されてはネット上の動画やブログで暴露されてきた。

 オバマ氏が師とあがめていた黒人牧師ジェレミア・ライト(Jeremiah Wright)師の過去の発言が大統領選挙期間中にユーチューブに投稿され、オバマ氏に非難が集中したことも記憶に新しい。また、共和党のロナルド・レーガン(Ronald Reagan)大統領の功績を、民主党のビル・クリントン(Bill Clinton)大統領と比較して持ち上げる発言が引っ張り出され、騒動となったこともあった。(c)AFP