【8月28日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領が26日、主要8か国首脳会議(G8サミット)に新興国を加えて14か国(G14)に拡大すべきとの構想を示したことついて、河村建夫(Takeo Kawamura)官房長官は27日の記者会見で「フランスが単独で決めることなのか。G14にするなら何を基準に考えていくか明確にする必要がある」と述べ、拡大に慎重な態度を示した。

 サルコジ大統領は26日、フランスが議長国となる2011年に、G8をG14に拡大する構想を表明した。すでに7月にイタリアで開催されたラクイラ(L'Aquila)サミットで、ブラジル、インド、中国、南アフリカ、メキシコ、エジプトといった新興国が参加している。

 ただ、サミット拡大をめぐっては日本の他にもG8諸国内に、「参加国が増えると主要な経済政策で合意に達するのが困難になる」として慎重な意見がある。(c)AFP