【8月18日 AFP】(一部更新)海上自衛隊の遠洋航海練習部隊の香港への寄港要請が、中国政府に拒否されたと、18日の朝日新聞が報じた。亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議(World Uighur Congress)」代表の訪日に不満を示した反応と伝えられている。

 同紙が引用した日本政府高官の情報によると、中国側は12日、北京(Beijing)の日本大使館に対し、海自の遠洋航海練習部隊3隻の香港寄港について「敏感な問題のために」受け入れ難いと返答したという。

 海自の部隊は練習艦2隻、護衛艦1隻で13か国をまわって帰国途上にあり、8月下旬から9月上旬ごろの香港寄港を要請していた。

 朝日新聞によると、中国側は理由を明確に提示しなかったが、日本政府が7月下旬、世界ウイグル会議の代表のラビア・カーディル(Rebiya Kadeer)さんの入国を認めたことに不満を示したという。

 中国外務省の秦剛(Qin Gang)報道官は、「技術的な理由で、日本の自衛隊の艦船を香港に受け入れることは、中国側に不都合がある」と短い声明を発表した。(c)AFP