【8月15日 AFP】香港の英語日刊紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)は14日、香港最大政党の民主建港協進連盟(Democratic Alliance for the Betterment and Progress of Hong Kong)が、盗撮をしやすいエスカレーターのリストを作成したと伝えた。

 リストの作成は、携帯電話を使った盗撮が香港で急増していることへの対策として行われた。

 リストに掲載されたエスカレーターの多くはショッピングセンター内にある。民主建港協進連盟の議員らは、現地を訪問して女性らが危険にさらされている状況を確認し、「危険エリア」の写真撮影をした。盗撮をしやすい場所として、ガラス製の透明な壁や、反射する素材の床面などの特徴が挙げられた。

 今回の調査は、同党女性委員会のElizabeth Quat委員長が主導した。

 Quat氏は、リストに掲載されたエリアが盗撮の人気スポットになってしまうのではとの懸念に対し、「これらの場所は以前からあったので、のぞき見をしたい人はもう発見していただろう」と語り、懸念はしていないと述べた。

 ある男性議員は、自分がのぞき見していると思われるのが不安だとして、調査に参加しなかったという。(c)AFP