【8月7日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は6日、上院の承認手続きを控えたジョン・ルース(John Roos)次期駐日大使をホワイトハウス(Whitehouse)に招き、「日米関係は安全保障面と経済面の礎石になるものだ」と述べ、対日関係をより強化するための人選だと強調した。

 オバマ氏は、「日米の国民は互いに大きな敬意を抱いている。だからこそ、オバマ政権は外交面で日米関係におけるの力強いスタートを切りたい」と述べた上で、ルース氏は非常に親しい友人であると同時に、「優れた判断力と知性を持ち、日本に関する懸案事項すべてを理解できる人物」だと、同氏を次期大使に選んだ理由を説明した。

 これに対しルース氏も、日米両国間の「特別なきずな」を指摘。議会で指名が承認されれば「きずなを強化し広げるため最善を尽くす」と決意を述べた。

 ルース氏はインターネット分野などを専門とする弁護士で、前年の大統領選ではオバマ大統領の資金集めを担当していた。次期駐日大使の指名はすでに上院外交委員会で承認されており、上院での承認も週内に行われる予定。

 一方、オバマ氏は6日に広島が迎えた64回目の「原爆の日」については一切触れなかった。(c)AFP