【7月27日 AFP】(一部更新)フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領(54)は26日、ジョギング中に体調不良を訴え、病院に搬送された。

 仏政府の声明によると、大統領はヘリコプターでパリ(Paris)市内のバルドグラース(Val de Grace)軍病院に搬送され、血液検査や磁気共鳴画像診断装置(MRI)検査に異常はみられなかったが、心臓検査のため27日まで入院するという。

 側近の話では、サルコジ大統領は心拍数をコントロールする迷走神経に問題がみられたが、医師は症状は軽いと見ている。迷走神経に異常があると、脱水症状とともに心拍数や血圧が低下して失神する血管迷走神経性失神を起こすことがあるが、通常はすぐに快復するという。

 クロード・ゲアン(Claude Gueant)大統領府官房長によれば、大統領の容体は「良好で、医療関係者と普通に会話を交わしている」。また、政務に関連する情報も逐次報告を受けているという。

 また、大統領の側近のパトリック・バルカニー(Patrick Balkany)議員は、「彼は元気だ。食欲もあるし、相変わらず文句を言っている」と、ラジオ・テレビ・ルクセンブルク(RTL)に語った。

 大統領府によると、サルコジ大統領の今後の予定に変更はなく、28日にノルマンディー(Normandy)地方の世界遺産、モンサンミシェル(Mont Saint-Michel)修道院を訪問し、週末から休暇に入る。(c)AFP/Nadege Puljak