【7月19日 AFP】台湾軍は男性の軍曹2人が訓練中に関与したとされるわいせつ画像について調査を開始した。

 台湾では前週、ケーブルテレビの報道番組で放映された問題のビデオに、世論の批判が集まっている。

 ビデオでは迷彩服を着た2人が、約40人の兵士が囲み笑うなか、オーラルセックスを行っている。

 台湾紙・蘋果日報(Apple Daily)によると、初動調査で、一件は3年前の出来事で、映っているのは訓練コースで訓練中だった予備役部隊の軍曹たちだったことが明らかになった。軍の関係筋によると、初動調査の結果、32人が取り調べを受けることが見込まれるが、1人を残して全員がすでに除隊している。

 台湾国防省は前週、軍のイメージを汚した今回のスキャンダルについて謝罪声明を発表した。

 ビデオによって与野党双方から国防省に対する非難が巻き起こり、議員らは国防予算の削減も叫んでいる。

 ある野党議員は「軍の規律がここまで乱れているとは耐えがたい。国防省は、びた一文の予算も受け取る資格はない」と怒りをあらわにした。また与党国民党(Kuomintang)の議員も「軍の内部でこうした行為が行われているとは言語同断。恥を知れ」と厳しく批判した。(c)AFP