【7月17日 AFP】イスラエル国防省は15日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)やレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ(Hezbollah)が撃ち込むロケット弾を迎撃するシステム「アイアン・ドーム(Iron Dome)」の実験に成功したと発表した。

 同国の軍需企業ラファエル(Rafael)が開発したもので、最近、接近する複数のロケット弾の迎撃実験に成功したという。今後数か月間でさらに試験を重ね、ロケット弾が撃ち込まれることが多いイスラエル南部に配備するという。

 民放テレビ、チャンネル10(Channel 10)の軍事コメンテーターは、国防省は2010年初めまでに南部の国境に近い都市スデロト(Sderot)に新システムを配備したい意向だと語った。

 この迎撃システムには4-70キロ先から撃ち込まれたロケット弾を迎撃する能力が期待されている。イスラエルは1月18日から22日間続いたガザ侵攻の際、200発以上のロケット弾と迫撃砲を国内に撃ち込まれている。(c)AFP