【7月16日 AFP】韓国の金大中(キム・デジュン、Kim Dae-Jung)元大統領(83)が肺炎でソウル(Seoul)市内のセブランス病院(Severance Hospital)に入院し、容体は安定しているものの、人工呼吸器を装着している状態だという。病院関係者が16日、明らかにした。

 病院関係者はAFPに対し、「元大統領は、人口呼吸器を装着しているものの、生命が危ぶまれる容体ではない。バイタルサイン(生命兆候)も通常の数値だ」と語った。

 これに先立ち、韓国の聯合(Yonhap)ニュースも、詳細は明らかにしなかったものの、元大統領が生命維持装置につながれていると報じていた。

 聯合ニュースによれば、金元大統領は13日、風邪の症状と発熱を訴えて検査入院していた。その後、15日になって肺炎と診断され、大事を取って集中治療室に移ったという。

 金大統領は、軍政時代に野党政治家として活躍した後、1998-2003年に大統領を務めた。2000年には、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記と史上初の南北首脳会談を行い、この功績により、ノーベル平和賞を受賞している。(c)AFP