【7月13日 AFP】12日投開票の東京都議会選挙で麻生太郎(Taro Aso)首相率いる自由民主党 (Liberal Democratic PartyLDP)と公明党(New Komeito)の与党は大敗した。

 127議席の都議会で自民党の獲得議席は38にとどまった。23議席を獲得した公明党(New Komeito)と合わせても61議席となり過半数の64議席に届かなかった。選挙前は両党合わせて70議席を占めていた。

 一方、野党の民主党(Democratic Party of JapanDPJ)は選挙前の34議席から54議席に躍進し、初めて都議会第一党になった。

 残りの12議席はその他の野党や無所属の候補者が獲得した。

 投票率は前回2005年の都議選の43.99%を大幅に上回る54.49%だった。有権者数は約1660万人。

 麻生首相率いる連立与党に有権者が不支持を突きつけた形になった。都議選の結果を受け自民党内で総選挙を前に麻生首相の退陣を求める圧力が高まる可能性がある。

 世論調査では、2007年の選挙で参議院の多数を失った自民党は、次の衆院選でも民主党に敗れ、政権交代が実現する可能性が示されている。(c)AFP