【6月24日 AFP】中国国営新華社(Xinhua)通信は24日、北京(Beijing)市公安局が、著名な反体制活動家、劉暁波(Liu Xiaobo)氏(53)を国家政権転覆を扇動した容疑で正式に逮捕したと伝えた。劉氏は前年12月、中国の民主化の拡大を呼びかける「08憲章(Charter 08)」に署名した後、当局に拘束されていた。

 新華社通信は、北京市公安局の話として、劉氏は「政府や社会主義体制の転覆を目指す活動を扇動した疑い」で23日に逮捕されたと伝えた。

 1989年の天安門(Tiananme)事件にも関与した作家の劉氏は、前年12月に「08憲章」に署名して以降、6か月にわたって身柄を拘束されていた。

 新華社通信によると、公安局は声明で、「劉氏は数年にわたって、政府転覆と社会主義体制の転覆を目的に、噂を広めたり、政府を侮辱するなどの扇動に関与していた」と発表した。声明によると、本人は容疑を認めているという。

 劉氏の弁護士のMo Shaoping氏はAFPに対し、逮捕のことは知らないと述べた。同弁護士は、前年12月以降、劉氏との面会を禁じられているという。(c)AFP/Marianne Barriaux