【6月20日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は19日、CBSニュース(CBS News)とのインタビューで、大統領選後の混乱が続くイラン情勢について「世界は(イランの行動に)注目している。米国は平和的に正義を追求する人々と共にある」と述べた。

 オバマ大統領は、「平和的な手段を通じて自らの声を届けようとしている人々をイランがどのように扱うのか、それによってイランがどういう国なのか、あるいはどういう国でないのか、明確なシグナルが国際社会に送られることになる。われわれは平和的な解決を模索する人びとと共にあり、そのような人々の声は聞き届けられるべきだ」と述べた。

 長年米国と対立してきたイランの指導層の一部に、改革派は米国の意を受けて抗議行動を行っているとの見方があることについてオバマ大統領は、「そのような考えは昔から折に触れて出てくるが、そんなことはない」と述べてこれを否定した。

■米政府の慎重な舵取り

 この数時間前にイランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は改革派の支持者に抗議行動の中止を求める発言を行っていた。オバマ大統領は、抗議行動を行っている改革派に「ニュアンスのある」メッセージを送ったとみられている。

 複数の米政府高官は、米政府はイラン大統領選後の混乱に引きずり込まれないよう大変な努力をしていると語った。そのうちの1人は匿名を条件に「米国が干渉しているように見えるほど、悪影響が大きくなる」と話した。

 米下院は19日、大統領選挙の結果に抗議するデモ隊を取り締まるイラン当局による暴力を非難し、自由と人権を求めるイラン市民を支援する決議を賛成405反対1で採択した。上院でも同日、同様の決議が発声投票で採択された。

 これについて下院外交委員会(House Committee on Foreign Affairs)のハワード・バーマン(Howard Berman)委員長(民主党)は「この決議を採択したのは、イラン大統領選で誰が当選したかという判断を下すためではない。世界共通の重要な原則が攻撃にさらされているのを黙ってみているわけにはいかないということを確認するためだ」」と述べている。(c)AFP/Stephen Collinson