【6月19日 AFP】私生活で問題続きのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)伊首相(72)に、今度は自宅で買春をした疑いが浮上した。

 スタンパ(La Stampa)紙ほか伊各紙は18日、首相の友人で実業家のジャンパオロ・タランティーニ(Giampaolo Tarantini)氏が、売春目的の派遣サービスに所属する女性4人を雇った証拠を、南部バーリ(Bari)の検察当局が入手したと報じた。
 
 タランティーニ氏の電話の盗聴により、同氏が女性らに現金を渡してローマ(Rome)とサルデーニャ(Sardinia)にあるベルルスコーニ首相宅で開かれた夜のパーティーに招いたことが明らかになり、買春の疑いで捜査が開始されたという。

 女性の1人、パトリツィア・ダッダーラ( Patrizia d'Addara)さんは伊有力紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)に対し、ローマの首相宅を2回訪れ、それぞれ2000ユーロ(約27万円)ずつを受け取ったと話した。また、ベルルスコーニ首相との会話を録音しており、テープはすでに当局に提出したと主張している。
  
 コリエレ紙によると、首相の弁護士は買春疑惑について、「ベルルスコーニ氏なら、金など払わなくても好きなだけ大勢の女性と付き合うことが可能だ」と反論したという。(c)AFP