【5月31日 AFP】ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領が自ら出演する週間ラジオ・テレビ番組「アロー・プレジデンテ(Alo Presidente、こんにちは大統領)」の放送開始10周年を記念し、大統領による4日間の「出演マラソン」が30日、3日目にして突然一時中断された。

 この記念放送は28日から31日の4日間、大統領自らが語り、歌い、得意の他国政権に対する批判演説などを予定していた。

「アロー・プレジデンテ」は通常、毎週日曜、数時間の放送だが、拡大版による記念放送を希望したのは大統領本人だった。普段の放送でも突然、歌い始めることの少なくない大統領だが、記念放送は「何篇にもわたる昼ドラ」のようになるとも予告していた。

 28日と29日には、6時間ずつのトークマラソンを終え、30日にはペルーの作家で、90年にペルー大統領選への出馬経験もある保守派の論客、マリオ・バルガス・リョサ(Mario Vargas Llosa)氏との討論が予定されていた。しかし、チャベス大統領は前日の晩になって、この対談をキャンセルした。

 大統領は「わたしが抑えることもできるだろう。しかし、討論はインテリ2人によるものだが、わたしはそれ以上に大統領であり、戦士だ。(対談を行うならば)革命家や社会主義」の思想家たちとすべきだからと、キャンセルした理由を述べた。

 バルガス・リョサ氏など南米の知識人たちは現在、民主主義に関する集会のためにベネズエラの首都カラカス(Caracas)に滞在中だが、チャベス大統領以外の思想家たちとの討論には興味がないと語っている。

 チャベス大統領の「出演マラソン」は31日の最終日、ベネズエラ中部グアリコ(Guarico)州からの中継で再開される。(c)AFP