【4月2日 AFP】主要20か国・地域(G20)緊急首脳会議(金融サミット)出席のため英ロンドンを訪問中のバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は1日、中国の胡錦涛(Hu Jintao)国家主席と首脳会談を行い、政治・安全保障分野と経済分野で閣僚級対話を新設することで合意した。

 経済力と人口でそれぞれ最大国の両国首脳は「すべてのレベルで2国間関係を強化する」点で一致した。また、両国の戦略経済対話の枠組みに安全保障と政治問題を加えて格上げし、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官、ティモシー・ガイトナー(Timothy Geithner)米財務長官、戴秉国(Dai Bingguo)国務委員、王岐山(Wang Qishan)副首相による閣僚級対話を新設することで合意した。ただし、この動きは象徴的なもので実質的な効果は少ないと評する専門家もいる。

 米高官によるとこの日の米中首脳会談は「実務的」に終始し、「核不拡散などの国際安全保障問題」に関する協議も拡大する意向で一致した。また、オバマ大統領は胡主席から中国訪問を招待され、年内訪中することになった。(c)AFP/Shaun Tandon