【3月28日 AFP】マイク・マレン(Mike Mullen)米統合参謀本部議長は27日、米CNNのインタビューで、北朝鮮が来月打ち上げを予定しているロケットはハワイ(Hawaii)に到達する射程距離を持っていると語った。

 北朝鮮は4月4日から8日の間に通信衛星を打ち上げると発表しているが、米国や日本などは太平洋を越えて北米を攻撃する能力を持ち得る弾道ミサイルの実験だと考えている。

 マレン統合参謀本部議長は、北朝鮮が核兵器を開発していることを考えれば来月の発射実験は深刻な脅威になりうると語ったが、現時点で北朝鮮のミサイルは米西海岸を攻撃するに足る射程距離を持たないと付け加えた。専門家の間では北朝鮮がミサイルに搭載できるほど小型の核弾頭を開発するにはまだ時間がかかるとみられている。

 しかし、「人工衛星を打ち上げるロケットの技術はミサイルと全く同じだ」と述べ4月の打ち上げは、仮に人工衛星だったとしても、北朝鮮の長距離ミサイル開発に進展をもたらすだろうと述べた。

 日本は27日、初めて自衛隊に破壊措置命令を出し、日米の艦艇が日本周辺に展開している。(c)AFP