【2月7日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領は7日、ドイツ・ミュンヘン(Munich)で開かれている安全保障問題を話し合う国際会議で演説した。

 就任後初の外遊となるバイデン副大統領は、バラク・オバマ(Barack Obama)新政権の外交政策について「新たな基調」を打ち出すと述べる一方、各国に対し責任分担を求めた。

 バイデン副大統領は「新政権を代表して欧州へ来た。新政権は、米国国内だけでなく各国との外交関係においても、新たな基調を打ち出すことを決めた」と演説。一方で過激主義への取り組みで世界各国と協調するとした上で「あなた方の助けが必要となる」と呼び掛けた。

 バイデン副大統領は、オバマ政権がイランとの直接対話に前向きであることを改めて強調するとともに、イランに対して秘密裏の核開発を中止するよう求めた。イランと米国は、30年間にわたって国交が断絶している。

 欧州でのミサイル防衛(MD)計画については「有効性が証明され、費用効率が高い」ことを条件に継続する方針を示し、ロシアとも協議しながら進めていくと語った。

 気候変動問題でも米国が積極的な役割を果たしていくとの意向を示した。

 また、4月2日にロンドン(London)で開かれる主要20か国・地域(G20)金融サミット(首脳会合)にオバマ大統領が出席することを確認した。(c)AFP