【1月30日 AFP】中東歴訪中の米国のジョージ・ミッチェル(George Mitchell)中東特使は29日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のラマラ(Ramallah)で、マフムード・アッバス(Mahmud Abbas)自治政府議長と会談した。ミッチェル特使は、イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との攻撃の応酬で、ガザ地区(Gaza Strip)での停戦の維持に危機感が高まっていることを受け、恒久的な停戦の実現を訴えた。

 ミッチェル特使はアッバス議長との会談後、記者団に対し、「持続可能で恒久的な停戦を確固たるものにするとともに、そのための取り組みを促していくことが重要だ」とし、「平和の維持がわれわれの目標であり、米国は、イスラエルとパレスチナが平和的かつ安定的な状況下で共存していくため、双方に積極的に関与していくつもりだ」と語った。

 ミッチェル特使はまた、イスラエルとガザ地区との境界の開放を訴えるとともに、この問題へのパレスチナ自治政府の取り組みを求めた。(c)AFP/Patrick Moser