【1月30日 AFP】イラク政府は29日、米民間警備会社ブラックウオーター(Blackwater)のイラク国内での業務許可を取り消し、活動を禁止する意向であることを発表した。同社の要員が2007年に起こした、民間人17人が死亡したバグダッド(Baghdad)市内での発砲事件に絡んだ措置だという。

 イラク内務省報道官のAbdel Karim Khalaf准将はAFPに対し、「内務相の命令によって(ブラックウオーターとの)契約は終了し、更新も行われない」と語った。だが、詳細については言及を避けた。

 同准将は活動禁止の背景として、07年9月16日にバグダッドのNisur広場で民間人が殺害されたことを指摘し、「07年の発砲事件が禁止の理由だ。ブラックウオーター側は業務継続申請を出したが、われわれは拒否した。どうしてもここに残っていたかったようだが、われわれはノーと言った」と語った。

 ブラックウオーターは、イラク国内での民間警備業務の中心企業で、米国務省と数百万ドル(数億円)規模の契約を結んでいる。(c)AFP/Assad Abboud