【1月13日 AFP】20日に退任するジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は12日、任期中最後の記者会見で、後任のバラク・オバマ(Barack Obama)次期大統領に対し、「親友にさえ裏切られることもあるだろう」と大統領としての覚悟を諭した。

 ブッシュ大統領はオバマ氏に、世界最大の権力を持つ地位に就くことの特権にまつわる危うさに注意をうながし、行く先は波瀾万丈だろうと、大統領執務室をオバマ氏が引き継いだ際に起こりうる困難を語った。

 特に「失望することが多々あるだろうとは断言できる。オバマ氏も失望することだろう。時に最も大きく失望させられるのは、いわゆる友人たちだ」と強調した。

 しかし「一方で、この仕事は非常にやりがいがあり奥深いので、それに比べれば失望は明らかに小さな問題でしかない」とも述べた。

 退任後の1日目となる21日には地元テキサス(Texas)州クロフォード(Crawford)に所有する牧場で目覚め、「ローラ(夫人)に自分がコーヒーを入れてあげるかもしれない」と語り、米国に迫る脅威に関する朝の報告を受けることがなくなると思うとリラックスできると述べた。

 退任後の生活については自分の業績をまとめて著作を記すのに忙しいだろうと述べ、「わたしは(いつも忙しい)A型性格だ。麦わら帽子をかぶってアロハシャツを着てビーチに座っている自分は想像できない。特に飲むのを止めてからはね」と記者団に笑いながら語った。(c)AFP/Laurent Lozano