【12月18日 AFP】イラク・バグダッド(Baghdad)で、イスラム教シーア派主導の政府に対するクーデター未遂の疑いで内務省高官ら50人が逮捕された。イラク治安担当高官が18日、AFP記者に対し明らかにした。

 この高官によると、イスラム教シーア派主導のヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相政権の転覆を企てていたとして、18日までの3日間に、内務局長ら内務省の上層部数人を含む同省関係者50人が逮捕された。バース党(Baath Party)政権の復活を目指す秘密組織「アルアウダ(Al-Awda、復帰)」が関与しているという。

 米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙が内務省高官の話として伝えたところによると、「アルアウダ」に関わったとして逮捕された高官らは仲間を募るために賄賂(わいろ)を払っていた。捜査当局は摘発時、大量の現金を発見しているという。

 これに対し反政府派は、翌年1月の地方選挙を前に、権力を掌握したいマリキ首相の戦略だと非難している。(c)AFP