【11月28日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)首相と民主党の小沢一郎(Ichiro Ozawa)代表による初の党首討論が28日、国会で行われ、麻生首相はあらためて年内解散を否定した。

 解散しない理由について、麻生首相は「世界が金融災害の対応に追われている際に、政治空白をつくるわけにはいかない」と説明した。

 一方、小沢党首は経済刺激対策としてまとめた第2次補正予算案の国会提出を首相が先送りしていることを「筋道の通らない国民への背信行為だ」と非難し、麻生首相に今国会での提出を迫った。
 
 これに対し、麻生首相は年内の経済対策としては10月に成立した1兆8100億円規模の第1次補正予算で間に合うとの見方を示した。

 9月に就任した麻生首相は、景気低迷で企業や国民が苦しむなか、高級ホテルのバー通いが批判されたうえに数々の失言を重ねたことで支持率は下がっている。(c)AFP