【11月22日 AFP】(一部更新)バラク・オバマ(Barack Obama)次期米大統領が財務長官に指名することが確実視されているティモシー・ガイトナー(Timothy Geithner)ニューヨーク連銀総裁は、米経済が危機的状況にあるなか、ワシントン政治の事情通として、および市場の専門家としてその経験を生かすことが求められている。

 ニューヨーク連銀総裁としてガイトナー氏は、過去数か月にわたり中央銀行による大々的な政策を監督することで、パニックと化した金融市場のてこ入れを行う米政府の最前面に立ってきた。

 1961年にニューヨーク(New York)のブルックリン(Brooklyn)地区で生まれたガイトナー氏は、父親、ピーター・ガイトナー(Peter Geithner)氏がフォード財団(Ford Foundation)のアジア専門家として赴任するタイ、バンコク(Bangkok)で高校時代を過ごした。

 少年時代には父親の転勤のためザンビア、ジンバブエ、インドなどに滞在したこともある。

 ヘンリー・ポールソン(Henry Paulson)財務長官も学んだダートマス大学(Dartmouth College)ではアジア研究を専攻して卒業。その後は日本と中国に留学し、日本語と中国語を学んだ。

 社会人としての経歴の第一歩はヘンリー・キッシンジャー(Henry Kissinger)元国務長官が設立したコンサルティング会社、キッシンジャー・アソシエイツ(Henry Kissinger)で始まった。

 退職後10年以上にわたり財務省でキャリアを進めるが、2001年にジョージ・W.ブッシュ(George W. Bush )氏が大統領に就任すると同省を後にした。米シンクタンク「外交問題評議会(Council on Foreign Relations)」および国際通貨基金(International Monetary FundIMF)を経て2003年にニューヨーク連銀の職に就いた。(c)AFP

【関連情報】FRBサイトのガイトナー氏のプロフィール(英語)