タイ・バンコク(Bangkok)で記者会見を行う、バンコク(Bangkok)のアピラック・コサヨティン(Apirak Kosayodhin)知事(2008年10月5日撮影)。(c)AFP/PORNCHAI KITTIWONGSAKUL
【11月13日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)のアピラック・コサヨティン(Apirak Kosayodhin)知事は12日、消防車や消防艇をめぐる総額66億8000万バーツ(約180億円)に上る2004年の汚職疑惑で起訴される見込みになったため、辞意を表明した。同知事は、わずか1か月前に再選されたばかり。
アピラック知事はテレビ中継された記者会見の中で、「(国王の姉の服喪期間が終わる)19日の後に知事を辞任する。わたしが無実であることは、時間が証明してくれる」と語った。
アピラック知事の辞意表明に先立ち、タイの国家汚職追放委員会は11日、同知事が2004年、オーストリア企業シュタイアー(Steyr)から消防車315台、消防艇30艇を購入する契約を破棄したことで同国の反汚職法に違反したと認定していた。
この契約はアピラック知事の前任者、サマック・スントラウェート(Samak Sundaravej)前首相が結んだもので、総額66億8000万バーツ(約180億円)に上るもの。
タイ議会のウェブサイトに掲載された事件の詳細によると、消防車などの代金の一部はタイ製の焼き鳥で支払われることになっていた。だが、鶏肉はオーストリアには届かなかったという。また、消防車もオーストリアではなく、双方の合意の下でタイで製造されたものだったという。
消防車は一度オーストリアに向けて出荷され、その後タイに再輸入されたとの疑惑がかかっており、最初に届いた消防車の価格は、通常の価格よりも高額だったという。消防車は現在、バンコクの港で厳重に保管されている。
この汚職疑惑については、タイ最高裁がアピラック知事とサマック前首相を起訴するかどうかを判断するという。また、アピラック知事の辞意表明を受け、選挙管理委員会は60日以内に新知事を選出する必要があると発表した。(c)AFP