【11月12日 AFP】朝鮮中央通信(KCNA)によると、北朝鮮外務省報道官は12日、同国の核計画申告に対する検証方法について、核施設からのサンプル採取を拒否する立場を明確にした。

 北朝鮮側は、サンプル採取は10月に米ワシントンで合意された検証手続きに含まれていないとし、「いわゆる国際基準にこだわり、北朝鮮との間で合意された以上のことを要求するのは、家宅捜索のような行為であり、主権の侵害とみなしうる」とけん制し、さらに「主権の侵害は確実に戦争を引き起こす」と強く威嚇した。  

 また、寧辺(Yongbyon)の核施設の無能力化の見返りとして約束されたエネルギー支援が遅れていることへの抵抗として、無能力化の作業を遅らせ、核燃料棒を除去する速度を半減させたと明らかにした。

 同声明では「経済補償の遅れが続いた場合は、無能力化の速度もそれに準じて遅れ、6か国協議の見通しの予測も困難となるだろう」と警告している。(c)AFP