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米軍、冷戦期に行方不明の核兵器をグリーンランドに遺棄 英BBC

  • 2008年11月12日 08:56 発信地:ロンドン/英国
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デンマーク領グリーンランド(Greenland)北部チューレ(Thule)で、米空軍基地のレーダー見つめる犬ぞりの地元住民(1966年撮影)。(c)AFP

【11月12日 AFP】英国放送協会(BBC)は10日、1968年に核兵器を搭載した米軍のB52爆撃機がグリーンランド(Greenland)北部チューレ(Thule)の米空軍基地近くに墜落した際、米国は懸命の捜索にもかかわらず行方不明となった核兵器を発見できず、そのまま遺棄していたと報じた。関係者の証言や情報公開法によって入手した機密文書によって明らかになったという。

 チューレの米空軍基地は1950年代初めに建設され、北極(North Pole)上空を飛んでくるミサイルを警戒するレーダーを備えるなど、ソ連(当時)との冷戦において戦略的に非常に重要な基地と位置付けられていた。

 米政府は、ソ連が米国本土への核攻撃の前段階として同基地を攻撃してくることを懸念していた。そのため、米軍は1960年から同基地に核兵器を搭載したB52爆撃機を配備し、周辺の警戒にあたらせた。同基地がソ連から攻撃を受けた場合は、B52はただちにモスクワ(Moscow)に向かうことが可能だったという。

 だが、BBCによると、1968年1月21日、同基地に配備されていたB52のうち1機が、基地から数マイル離れた場所にある氷原に墜落。その際、ほかの爆発物は爆発したものの、搭載されていた4個の核兵器自体は爆発しなかったという。

 捜索によって、放射線を浴びた破片を含んだ氷など数千個にも及ぶ破片類が回収されたが、4個の核兵器のうち1個が回収できなかったという。同年4月には海中の捜索も行われたが何も発見されず、結局、捜索は打ち切られた。

 米国防総省は、以前に発表されていた4個の核兵器すべては「破壊された」とする公式見解に言及するのみで、今回のBBCの報道についてはコメントを避けた。(c)AFP

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