【11月11日 AFP】ジンバブエのロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領は10日、新政権樹立に向けた組閣を「できるだけ迅速に」行うと述べた。一方、野党、民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長は、南部アフリカ開発共同体(Southern African Development CommunitySADC)緊急会合で提案された連立政権に関する妥協案を拒否している。

 ムガベ大統領は10日、記者団に対し「われわれはできるだけ迅速に組閣に取り組む」と語った。大統領は前月、連立政権の主要ポストを一方的に自身の与党、ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)に割り振った。

 大統領はまた、野党党首が方針を変更し、連立政権を即時樹立し内相を分割するとのSADCでの提案を承認することを望むと語った。

 しかし、ツァンギライ議長は提案の拒否を表明しており、SADCに対し「ムガベ氏の目を見て、彼の立場は誤っていると言う勇気と礼儀を欠いている」と非難した。(c)AFP/Fanuel Jongwe