【11月9日 AFP】世界的な金融危機への対応を協議するためブラジルのサンパウロ(Sao Paulo)で8日、主要先進国と新興国の財務相が参加して20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開幕した。

 開会式でブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領は、深刻化する金融危機に対応するには「新しい世界的な金融の枠組み」が必要だと述べた。

 欧州各国はサンパウロでの会議を14-15日に米国ワシントンD.C.(Washington D.C.)で開かれる「金融サミット」の準備会合として位置づけている。欧州各国は金融サミットでマーケットへの規制強化や世界銀行(World Bank)や国際通貨基金(International Monetary FundIMF)の役割の強化を求めていく意向だ。

 一方、米国は金融サミットへの期待値を下げようとしているが、ある匿名の米国政府関係者はAFPに対し、金融サミットは「原則を列挙した声明」にとどまらず、具体的な行動計画で合意できる可能性もあるとの見通しを示した。(c)AFP