【11月6日 AFP】中国・北京(Beijing)で5日まで行われていたチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世の特使と中国政府高官との協議で、中国側がいかなる形のチベット独立も認めないと特使に伝えていたことが分かった。中国国営新華社(Xinhua)通信が6日、報じた。

 新華社によると、杜青林(Du Qinglin)統一戦線工作部長は、「チベットの独立は論外。半独立や見かけ上の独立も論外だ」と特使に語ったという。

 ダライ・ラマはチベットの完全独立ではなく、中国との対話を通じ高度な自治を求めるとした「中道主義」を貫いてきた。だが近年は、チベットの若者や過激活動家などは、完全独立を要求している。(c)AFP