【11月6日 AFP】スペイン政府は5日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の息子オマル・ビンラディン(Omar bin Laden)氏(28)夫妻からの政治亡命申請を却下した。オマル氏と英国人の妻は3日、スペイン・マドリード(Madrid)のバラジャス(Brajas)空港で同国政府に政治亡命を求めていた。

 夫妻は声明で、申請却下の理由は「生命の危険にさらされているとする証拠が不十分」だと判断されたためと説明、不服申し立ての手続きに入ったと述べた。

 オマル氏は、父親に対して暴力的な活動を止めるように呼びかけており、その平和的な姿勢から中東地域では生命の危険にさらされていると訴えている。

 夫妻はエジプト・カイロ(Cairo)在住で、4月に妻の母国である英国への移住を申請したが、英国当局はオマル氏の滞在が英国に「社会的懸念を引き起こす」として申請を却下している。(c)AFP/Daniel Silva