【10月22日 AFP】米政治専門サイト「ポリティコ(Politico)」は21日、共和党全国委員会(Republican National CommitteeRNC)が同党副大統領候補のサラ・ペイリン(Sarah Palin)アラスカ(Alaska)州知事の衣装代に、これまでに15万ドル(約1500万円)以上支出したようだと伝えた。

 これによると、各地の高級店で多額の支出がみられるという。例えばミズーリ(Missouri)州セントルイス(St. Louis)とニューヨーク(New York)のサックス・フィフス・アヴェニュー(Saks Fifth Avenue)では4万9425ドル(約490万円)、ミネソタ(Minnesota)州ミネアポリス(Minneapolis)のニーマンマーカス(Neiman Marcus)では7万5062ドル(約740万円)が支出されていた。

 また9月の1か月間で髪型やメークアップで4716ドル(約47万円)が使われ、さらに今年生まれたペイリン氏の末の息子の選挙活動用の衣装に2か所の高級子供服店で295ドル(約2万9000円)、高級紳士服店「Atelier」でも4902ドル(約49万円)が使用されたと見られる。

 8月にペイリン氏が副大統領候補に指名されるまでは、RNCが公表する財務情報にこのような支出は見られなかったという。

 ポリティコの発表直後、共和党陣営は声明を発表し、広報担当者は「米国が現在直面しているあらゆる重要問題にもかかわらず、スーツやブラウスについて話す時間があるとは驚くべきだ」と述べた上で、「選挙後、衣装は慈善活動に利用することにしている」と釈明した。(c)AFP