【10月1日 AFP】韓国の聯合(Yonhap)ニュースは1日、北朝鮮が2006年に核実験を行った実験場付近で、活動が活発化しているのが確認されたと報じた。

 聯合ニュースによると、韓国政府筋が、北朝鮮北東部にある咸鏡北道(North Hamkyong)吉州(Gilju)郡豊渓里(Punggye-ri)の実験場付近で最近、数か所から煙が上っているのが確認されたと明らかにした。ただし、北朝鮮が2度目の核実験の準備をしているかは不明だという。

 同筋は、「北朝鮮が核実験場の修復作業を行っているのか判断するため注視している」とし、煙は修復作業に使用された繊維類や装置を焼却した際に出たとの見方を示した。

 一方、別の筋は、核施設の無能力化作業が行き詰まりを見せる中で、北朝鮮が米国に圧力を与えるために活動を装っており、2006年10月9日に行われた初の核実験後、実験場はすでに修復されているとみている。

 韓国の情報当局は、実験場付近での活動は確認できていないと述べた。

 北朝鮮が核施設再開の動きを見せる中、北朝鮮には同日、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の米首席代表クリストファー・ヒル( Christopher Hill)国務次官補(東アジア・太平洋担当)が到着、2007年2月の6か国協議での合意に戻るよう説得を試みる。(c)AFP