【9月13日 AFP】(14日一部修正)米アラスカ(Alaska)州の上院司法委員会は共和党の副大統領候補となったサラ・ペイリン(Sarah Palin)知事の職権乱用疑惑を議会調査権に基づいて審議するため、夫のトッド・ペイリン(Todd Palin)氏らを証人として喚問する。同委員会が12日、5対3の賛成多数で採決した。

 ペイリン知事は、元義弟の州警察官を不当解雇しようとしたとして、職権乱用の疑いを受けている。

 司法委員会は、知事の首席補佐官と次席補佐官も証人として喚問することにしている。一方でペイリン知事については、退任検事のスティーブン・ブランチフラワー(Stephen Branchflower)議会調査官の事情聴取に応じることを前提に、喚問しないことで合意していた。

 議会規則では、召喚状発行にはライダ・グリーン(Lyda Green)州上院議長の同意が必要とされている。グリーン氏もペイリン知事同様、ワシラ(Wasilla)市選出の共和党議員だが、知事の長年の政敵とされており召喚を拒否しないとみられている。(c)AFP