【9月9日 AFP】韓国紙「朝鮮日報(Chosun Ilbo)」は9日、在北京(Beijing)韓国大使館筋の情報として北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記(66)が前月22日に体調を崩して倒れたという情報があると伝えた。

 この情報は「中国側の消息筋」によるもので、韓国政府は現在、北朝鮮の動向を見守りつつ、詳細を確認しているという。

 金総書記はかねてから糖尿病や心臓疾患を抱えているとされてきたが、金総書記の健康状態に関する情報は極秘とされてきた。金総書記が9日行われる建国60周年記念の軍事パレードに姿を現すかどうかが注目される。

 しかし朝鮮日報は、在北京北朝鮮大使館や北京にいる北朝鮮の貿易関係者には大きな動きは見られないと伝えている。同紙は6日にも、中国から5人の医師が1週間以上北朝鮮に滞在しているとして金総書記の重病説を伝えたが、その後韓国の情報機関が金総書記の病気の悪化を示す証拠はないと報道を否定していた。(c)AFP