【8月23日 AFP】グルジアのイワネ・マチャワリアニ(Ivane Matchavariani)駐日大使は22日、都内の外国特派員協会で講演し、ロシアとのビジネスはリスクを伴うと警告した。グルジアからの分離独立を目指す南オセチア(South Ossetia)自治州をめぐる紛争で、同国政府は、国際社会の圧力を利用して、自国領内からのロシア軍撤退を図っている。

 世界第2位の経済大国の日本は近年、ロシアへの投資に乗り出しているが、複雑な対露関係から、比較的小規模にとどまっている。

 マチャワリアニ大使は「外資企業に対するロシアのやり方をみれば、日本もロシアへの大規模投資には二の足を踏まざるをえないだろう」とし、「多くの国にとってロシアは重要なパートナーであると同時に、非常に不安定なパートナーでもある」と述べた。

 グルジア紛争では依然としてロシアとグルジアの緊張が続くなか、マチャワリアニ大使はグルジアへの支持を取り付けるべく、日本で活発に発言を続けている。

 一方、日本政府はロシアのグルジア領内への侵攻に深刻な懸念と憂慮を表明し、前週12日には駐日ロシア臨時代理大使を招致し申し入れした。(c)AFP