【8月12日 AFP】6日にモーリタニアで発生したクーデター以降、スペイン領カナリア諸島(Canary Islands)への不法移民が急増している。救助当局者が11日伝えた。

 この当局者によると、モーリタニアのクーデターから2日後に、カナリア諸島への不法移民の新たな大量流入が始まった。AFPの統計によると、8日以降11日までに同諸島に上陸した不法移民の数は333人にのぼる。

 不法移民の船に搭載されていた衛星利用測位システム(GPS)は、彼らがモーリタニアから来たことを示しているという。欧州上陸をもくろむサハラ以南の移民希望者の多くは、この国で船に乗り込み、カナリア諸島に向かう。 

 スペイン内務省は8日、今年1-7月に船でカナリア諸島に到着した不法移民数は7165人と、前年同期から9.1%減、おととしの同期からは58.9%も減ったと発表していた。(c)AFP