【8月12日 AFP】パキスタン下院で11日、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領の弾劾手続きに向けた協議が始まった。一方、ムシャラフ大統領の広報官は同日、大統領は辞任するつもりがないことを明らかにした。

 1999年に軍のクーデターで政権に就いたムシャラフ大統領に対しては、同国最大のパンジャブ(Punjab)州の州議会で同日行われた信任投票が否決されたことから、辞任圧力がさらに強まっている。

 連立与党は前週、ムシャラフ大統領の弾劾決議を目指すと発表。現在は、同大統領に対する疑惑をまとめているとしている。これに対し、大統領報道官は弾劾手続き避けるために辞任するとの見方を否定した。

 その一方で大統領報道官は、ムシャラフ大統領がどのように対応するかに関しては言及を避けた。大統領の対応としては、弾劾決議の否決や議会の解散、非常事態を宣言するなどの選択肢がある。(c)AFP/Masroor Gilani