【7月21日 AFP】イランの核開発問題をめぐって19日にスイスのジュネーブ(Geneva)で行われた、欧州連合(EU)のハビエル・ソラナ(Javier Solana)共通外交・安全保障上級代表とイランのサイード・ジャリリ(Saeed Jalili)最高安全保障委員会(SNSC)事務局長による協議は不調に終わり、イランは20日、国連安全保障理事会(UN Security Council)常任理事国5か国とドイツが提案した包括見返り案に対して、2週間以内に回答するよう求められた。

 協議終了後、ジャリリ事務局長とソラナ上級代表はそれぞれ、協議は「建設的だった」としたものの、ソラナ上級代表は、イラン政府は最終的な回答を行っていないとの認識を示した。

 一方、イランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領は今回の協議について「前進した」と評価する姿勢を示した。

 協議に参加した、ロシア外務省のセルゲイ・キスリャク(Sergei Kisliak)次官は、ロシア通信(RIA)に対し、同次官もイランに対し2週間以内に回答することを期待していると語った。(c)AFP/Stuart Williams