【7月7日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)のハリファ・ビン・ザイド・ナハヤン(Khalifa bin Zayed al-Nahayan)大統領は6日、同国の対イラク債権約70億ドル(約7500億円)の全額を帳消しにすると発表した。これは、イラクのヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相のUAE訪問に合わせたもので、新たな駐イラク大使の任命も同時に明らかにされた。UAE国営の首長国通信(WAM)が報じた。

 UAE当局者もAFPに対し、この債権帳消しを認めるとともに、その総額が元本と利子合わせて70億ドルに上ることを明らかにした。また、駐イラク大使に現駐インド大使を新たに起用することを明らかにした。

 米政府は、湾岸諸国の同盟国に対し、イラクへの大使派遣とイラク情勢安定化のための債権軽減措置を求めていた。(c)AFP