【7月3日 AFP】前月29日実施のモンゴル国民大会議(1院制、定数76)選挙で、総選挙管理委員会は3日、旧社会主義政党の与党モンゴル人民革命党(Mongolian People's Revolutionary PartyMPRP)の圧勝とする最終集計結果を発表し、不正があったとの疑惑を否定した。

 選管の集計によると、MPRPが47議席を獲得、野党民主党(Democratic Party)は26議席で、残る3議席を無所属・諸派が分け合う結果となった。Purevdorjiin Naranbat選管報道官は「これが最終結果となるはずだ」と述べた。

 首都ウランバートル(Ulan Bator)では1日、民主党がMPRPによる選挙の不正操作を非難したことをきっかけに暴動が発生し、5人が死亡、政府が非常事態宣言を発令する先例のない事態となった。

 不正疑惑についてNaranbat報道官は「法に従い十分に組織された、全く公正な選挙だった」と否定、「自党候補の落選を受け入れない人もいた。繰り返し集計をやり直したが、結果は同じだった。何も問題はない」と述べ、選挙の正当性を強調した。(c)AFP