【7月3日 AFP】(一部修正)ジンバブエの野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長は2日、アフリカ連合(AU)が同国に挙国一致内閣の樹立を求める決議を採択したことに関し、同国の危機的な情勢を解決することはできないとして求めに応じない姿勢を示した。

 ツァンギライ議長は記者団に対し「挙国一致内閣の樹立では、ジンバブエが直面している問題を解決することはできず、ジンバブエ国民の意思を反映したものでもない」と語った。

 さらに「決議は大統領選挙の決選投票の非合法性や、アフリカ諸国の指導者のほとんどがロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領を国家指導者としてみていないという事実を認めていない」と述べるとともに、決議は「公平性が信頼できる3月29日の総選挙に勝利したMDCが正統的な政権を樹立すべき」だということも認めていないと指摘した。

 AUは1日、エジプト・シャルムエルシェイク(Sharm el-Sheikh)で開催された首脳会議で、ムガベ大統領が決選投票を強行し国際的な批判の高まっているジンバブエに対し、挙国一致内閣樹立を求める決議を採択していた。(c)AFP/Susan Njanji