【6月27日 AFP】(一部更新)ジンバブエで27日、大統領選の決選投票が始まった。野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長が不参加を表明していることから、現職のロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領の勝利が事実上、確定している。

 国営メディアは「非常に高い」投票率を予測しているが、首都ハラレ(Harare)中心部のある投票所ではこれまでに投票に訪れた有権者は9人しかいないなど、開始直後の段階では3月に行われた第1回選挙と比べて投票率は大幅に低下するとみられる。この投票所では3月の選挙では数百人が列を作った。

 一方、ツァンギライ議長は同日、今回の決選投票を「恥ずべき屈辱だ」と語り、このような選挙でムガベ大統領が勝利しても意味がないと指摘した。

 また、京都で開かれているG8外相会合は、決選投票の結果がジンバブエ国民の「意思を反映していない」場合は、ジンバブエ政府の正当性を認めることはできないとの姿勢で一致。政府による「組織的暴力行為や選挙妨害、脅迫」などに対し遺憾の意を表明した。(c)AFP