【6月24日 AFP】ジンバブエ大統領選の決選投票への不参加を表明した後、首都ハラレ(Harare)のオランダ大使館に一時避難している野党・民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長は24日、今週末の決選投票を延期する権限は国連にはないと発言した。

 ツァンギライ氏はAFPの電話取材に対し「国連にできることは延期の勧告が限度。選挙(ジンバブエ大統領選の決選)を延期させる権限は彼らにはない」と語った。

 ジンバブエ国内でMDC支持者に対する暴力が激化していることから、ツァンギライ議長がロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領との決選を避け、選挙戦撤退を表明した事態を受け、国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は24日、27日に実施予定の決選投票は延期されるべきだと述べた。

 ツァンギライ氏は不参加表明の際、「このような状況下では選挙実施は不可能」と述べていた。

 またAFPとのインタビューでツァンギライ氏は、「自分の状況を判断しているところだ。ここを離れても安全だという確信がもてるようになり次第、(オランダ大使館を)離れる。わたしは追われているわけではない。大使館側は、安全だと感じられない限り、滞在してよいと言ってくれているが、2日以内に出ることになるだろう」と述べた。同氏が大使館に保護を求めて駆け込んでからほぼ2日が経つ。(c)AFP