【6月24日 AFP】(写真追加)アラブ系イスラエル人の村アブゴッシュ(Abu Ghosh)に23日、イスラエルを訪問中のニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領とカーラ・ブルーニ(Carla Bruni)夫人が現れると、「美人」のほまれ高い元スーパーモデルの夫人をひと目見ようと、村人たちがひしめき合った。

 ダークスーツを着込んだ大統領とブルーのパンツスーツ姿の夫人は、エルサレム(Jerusalem)からこの村に立ち寄り、十字軍遠征時代に建てられたベネディクト会修道院で昼食をとった。

 大統領の車列が通る沿道では、人々が熱狂的な声援を送り、学校では子どもも教師も一行をひと目見ようと校門に顔を押しつけていが、残念ながら車の後部座席から夫人の手が現れて、わずかに振られたのがチラリと見えただけだった。

 村人の多くが期待していたのは、夫人の方だった。

 2人が22日にイスラエル入りして以来、新聞・雑誌は大統領の写真よりも、夫人や夫人の衣装を撮った写真を多く掲載している。日刊紙イディオト・アハロノト(Yediot Aharonot)は見開きで「Crazy for Carla(カーラに首ったけ)」と題する特集記事を組んだ。第一面には「フランスのファーストレディー、カーラ女王が昨日、夫とともにわが国に到着。彼女の衣装が注目される」との文字が躍った。

  昼食には何が出たのだろうか? 修道院僧は「お答えできません」と教えてくれなかった。(c)AFP