【6月16日 AFP】日本政府は16日、東シナ海(East China Sea)ガス田の共同開発について、中国側との合意にむけた最終段階にあると発表した。日中両国は、同ガス田付近の海域の境界線問題を長年にわたって争っている。

 町村信孝(Nobutaka Machimura)官房長官は「日中合意は最終段階を迎えている」と発表したが、詳細については明らかにしなかった。

 日中の境界線をまたぐ大規模ガス田について日本が出資を検討していると報道されている。日本経済新聞(Nikkei)「妥結できれば、ガス田問題は最終合意の道筋がほぼつく」と伝えた。

 中国は同ガス田の掘削を2003年に開始した。日本側は、同ガス田について、日本の領土内の埋蔵ガスが中国に吸い上げられる可能性があるとしていた。

 世界最大級のエネルギー輸入国でもある日本と中国は、暗礁に乗り上げたガス田問題に取り組むため、5月に中国の胡錦涛(Hu Jintao)国家主席が来日し長時間にわたる会談を行ったがこの時には大きな進展は見られなかった。(c)AFP