【6月16日 AFP】尖閣諸島(Senkaku Islands)・魚釣島沖で台湾の遊漁船が日本の巡視船と衝突し沈没した事故について、米国の事実上の駐台大使であるスティーブン・ヤング(Stephen Young)氏は15日、日台に平和的解決を呼び掛けた。

 米国の在台湾協会(American Institute in TaiwanAIT)所長を務めるヤング氏は記者団に対し、遊漁船沈没を巡る日台間の問題について、米政府は干渉しないと話した。

 台北(Taipei)にある超高層ビル「台北101(Taipei 101)」で開催された階段駆け上がりレースを完走したヤング氏は、「日台は伝統的に親密な関係を持ってきた。だから今回の問題についても、平和的解決をすることができるはずだ」と述べた。

 台湾の薛香川(Hsueh Hsiang-chuan)行政院秘書長は15日、台湾政府は台湾沿岸警備隊に、尖閣諸島・魚釣島近辺の海域に配備する武装巡視船を現在の4隻から7隻に増強するよう指示したと発表した。また台湾海軍は18日に同海域にミサイルフリゲート艦を派遣する。(c)AFP